一生懸命作っても、子供がなかなかご飯を食べてくれない……と悩んでいるお父さん・お母さんも多いでしょう。昨日は食べたのに、今日は全く食べない場合もあれば、毎日ほんの少ししか食べない子もいるなどさまざまです。食事量が少ないとつい不安になったり、イライラしたりしてしまいますが、そもそも子供がご飯を食べないのはなぜなのでしょうか。
今回は、ご飯を食べない子に考えられる理由や、小食でも大丈夫かどうかなどのポイントについてご紹介します。年齢によって工夫するポイントも異なるため、まずはお子さんに合った対策をチェックしてみてくださいね。
こちらの記事では、
- 子供がご飯を食べないのはなぜ?
- 小食な子でも本当に大丈夫?
- ママができる工夫や対策も調査!
についてご紹介します。
子供がご飯を食べないのはなぜ?
そもそも、子供がご飯を食べないのにはさまざまな理由があります。単純にお腹が空いていないのか、今はおもちゃで遊びたいのか……。決して、お父さん・お母さんが作るご飯が嫌いなわけではありません。
嫌いなものがあるお子さんも、家で食べるご飯がもっとも安心する食事です。うまくいかないと眉間にシワが寄りがちですが、まずは笑顔で楽しく食卓を囲めるよう意識してみてくださいね。
また、年齢によって子供がご飯を食べなくなる理由が異なる場合があります。
・熱い、冷たいなど温度が気に入らない
・なめらかすぎる、硬すぎるなど
・スプーンの質感が気に入らない
・窓の外やテレビなどに気が向いている
1歳未満、特に離乳食を食べている子供の場合、些細な変化を敏感に感じ取る傾向にあります。普段よりも少しだけ冷たかったり、硬かったりする場合、大人はわからない変化でも子供は嫌がってしまうのです。
また、テレビをつけっぱなしにしていたり、スマートフォンを触りながらご飯をあげたりしていると、口を動かすことよりも気持ちが外に向いてしまいます。できるだけ静かな環境で、「美味しいね」「これは魚だよ」といった声かけをしながらあげてみると良いでしょう。
・手で食べたい(スプーンなどがうまく使えないから嫌がっている)
・味が薄すぎる、濃すぎるなど
・見た目が気に入らない(食わず嫌い)
・おもちゃに気を取られている
・お父さん、お母さんがイライラしている
・みんなと同じタイミングで食べたい
2、3歳になってくると、今日のメニューが何なのか、何が入っているのかが大まかにわかるようになります。その日の気分ではないメニューだと食べなくなってしまったり、かと思えば1時間後に食べたいとねだったり、通称「イヤイヤ期」と重なって苦労するお父さん・お母さんも多いでしょう。
この頃は遊びの種類も増え、自分でできることが多くなってきます。「ご飯を食べている暇があったら遊びたい!」と思うお子さんも多く、食事が二の次になっていることは珍しくありません。語彙が少ないため「ご飯嫌だ」「嫌い」などと言う場合がありますが、「今は食べるよりも〇〇がしたい」という気持ちをうまく伝えられないためでもあるのです。
また、この頃の子供は「家族が一緒に食事をとる」ことも大切です。付きっ切りで口に運んであげていた頃とは違い、自分でスプーンを使って食べ出す頃でもあるため、できるだけ誰かと一緒に食卓を囲むようにしましょう。同じメニューを食べて「美味しいね」という大人がいれば、自然と子供も食べるようになる場合があります。
・具材に好き嫌いが出てくる
・食事に興味があまりない
・食事中に寝るなど、体力がなくなっている
幼稚園や保育園に上がると、明確に好き嫌いが出てくる場合が多くなります。小さく刻んでも味の変化に気がつき、食事自体を拒否するなんてこともしばしば……。かといって栄養面が心配だ、と無理に苦手なものをメニューに組み込んでいませんか?
苦手なものをあまりに強く進めてしまうと、食事自体が嫌いになってしまう子もいます。特定の食材を一切使わなくても、栄養素自体は他の食材で十分補えるため、無理に進めないようにしましょう。よく聞いてみると、「色が嫌だ」「形が嫌だ」と具体的に答えてくれることも。調理法を変えるだけですんなり食べてくれた、というケースも多く見られます。
小食な子でも本当に大丈夫?
日によって食べたり食べなかったりする子の場合、何らかの原因があることがほとんどです。しかしいつ見ても全然食べてくれない場合、このままで良いのか心配になってしまいますよね。
子供が1日に必要な摂取カロリーの目安は、以下のようになっています。
1歳〜2歳:1日900〜950カロリー
3歳〜5歳:1日1,250〜1,300カロリー
もちろん、脂質や糖質のみでカロリーをかせぐのではなく、バランスのとれた食事が一番です。この半分にも満たない場合などは、食べ方を工夫してみましょう。
たとえば、1日3食だったのを倍の6食に増やし、適宜おやつを導入する方法。また、おかずやごはんをかなり少なめに盛り付け、子供に「完食した」という体験をさせてあげる方法などがあります。特に後者は、子供の達成感も養うことができ、自然と「おかわり」に繋がることも!自主的に食べてくれるようになるのは嬉しいですね。
子供が小食であっても、体重が大きく減っていたり、げっそりとしていたりしないのならば過剰に心配する必要はないといえます。お子さんがどんなものなら食べたいと思うのか、普段のコミュニケーションの中で探ってみましょう。
ママができる工夫や対策も調査!
さまざまな方法をご紹介してきましたが、一番有効なのはお父さん・お母さんが美味しそうに食べる姿を見せることです。子供は思ったよりも大人の表情や仕草を見ているもの。自分用に取り分けられた食事よりも、お父さん・お母さんが食べているものが食べたくなる……なんてこともあるのです。
そのため、できるだけ家族全員揃って食卓を囲むことが理想です。そして、1つのお皿が空っぽになったら、過剰なくらいに褒めてあげましょう。「できた」という気持ちが、「もっと食べたい」に変わるかもしれません。
また、2、3歳になってくると「お手伝い」をしたがる子も増えてきます。自分のスプーンやコップを並べたり、机を拭いたりさせてあげることで、食事を始める気持ちが整うことも。お父さん・お母さんの役に立ちたいという気持ちも、一緒に育んであげたいですね。
まとめ
今回はご飯をなかなか食べてくれない子供について、対策や目安となる摂取量をご紹介しました。つい心配からイライラしてしまうこともありますが、「食事=楽しい」というイメージがあるかないかでは料理の味も大きく変わります。まずはお子さんの好きなものを笑顔で食べられるような雰囲気作りから始めてみてくださいね。