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ゾウリムシの培養方法を解説!爆殖のエサやメダカへの与え方

ゾウリムシ培養方法

近年メダカの生育が注目されていますが、同時にそのエサとなるゾウリムシにも注目が集まっています。

自宅で手軽に培養できるのかなど、ゾウリムシの培養について気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ゾウリムシの培養方法やエサについて、メダカへの与え方などについて詳しく解説していきます。

 

ゾウリムシの培養方法

 

ゾウリムシを培養するには、元になるゾウリムシと餌が必要です。

また、ゾウリムシは家庭でも簡単に培養することができるとされています。

具体的な手順や詳細などを詳しくみていきましょう。

 

  • 必要なもの
  • 培養手順について

 

培養に必要なもの

培養源になるゾウリムシのほかにも、お米のとぎ汁または豆乳、未開封のミネラルウォーターなどが必要です。

もととなるゾウリムシに関しては、落ち葉のある水場(側溝など)の水をすくえば採取できます。

ただ、不純物が混じる可能性があるため、市販のゾウリムシを購入する方がよいでしょう。

それ以外の準備に関しては、どこの家庭でも簡単に用意できるでしょう。

培養手順について

水の中に餌と培養源のゾウリムシを入れてシェイクするだけで手順は完了です。

1日に何回かシェイクし、空気を送り混みながら数日待つと、ゾウリムシが勝手に増殖してくれます。

ただし、毎日数回は軽く振ったり、温度が低くなりすぎないように置き場所などに注意が必要です。

なお、直射日光にあてすぎるとバクテリアが繁殖しすぎてゾウリムシが死滅してしまうことがあるようです。

手順についても非常にシンプルで、誰でも簡単に培養できそうですね。

 




 

何日で培養できる?期間や最適な繁殖場所は?

https://twitter.com/uddys2/status/1368020661570998272

 

ゾウリムシは4〜5日程度で肉眼でもわかるくらいに増殖します。

管理方法なども簡単ですので、誰にでも培養できるメダカの餌だといえるでしょう。

ただし、ゾウリムシの培養の環境については注意点があります。

培養の注意点

15~30℃の最適な温度に保つこと

日の当たらない薄暗い場所であること

空気穴をあける、またはキャップなどに隙間を作ること

 

15~30℃の最適な温度に保つこと

ゾウリムシは5℃を下回ると死滅する可能性が高まります。

また、暑すぎても死滅してしまうため、真夏や真冬に外に放置するのはやめましょう。

 

日の当たらない薄暗い場所であること

日光を当てすぎてペットボトル(容器)中のバクテリアが増殖しすぎると、ゾウリムシは死滅してしまいます。

直射日光が当たらない薄暗い場所において培養するのが望ましいようです。

なお、容器内の水が緑色になってきたら、バクテリアが増えすぎている合図ですので注意しましょう。

 

空気穴をあける、またはキャップなどに隙間を作ること

ゾウリムシも生きていますので、密閉すると死んでしまいます。

キャップに空気穴を開けておくか、キャップを軽くのせるだけの状態にしましょう。

また、1日に何回かペットボトル(容器)をシェイクして、空気を拡販しましょう。

培養液内に空気が取り込まれ、ゾウリムシが安定して繁殖するようになります。

 

手順も準備も簡単なので、気軽に始められそうですね。

 




 

ゾウリムシを増やすエサは何が最適?

 

ゾウリムシのエサは水中に含まれるバクテリアです。

そのため、バクテリアが発生しやすい環境を作るための手段さえ作れれば、培養は容易にできます。

もしくは、直接バクテリアを投入することでも増やすことができます。

私のおすすめは、「PSB」や「無調整豆乳」です。

「PSB」はメダカにも与えられる餌となりますので、余計なものがなく安心感があります。

そして、簡単に爆殖するのは「無調整豆乳」です。

豆乳のカスが残るのが玉にキズですが、気になる方はティーパックなどで濾せば容易です。

しかし、(バクテリアの)エサによってゾウリムシの繁殖速度や安定感に違いがあるようです。

では、メジャーなエサについて簡単に見ていきましょう。

 

  • PSB
  • 無調整豆乳
  • エビオス
  • 生茶
  • 米のとぎ汁
  • キャベツ

 





PSB【おすすめ】

PSBとは光合成細菌のことで、バクテリアの一種です。

また、これそのものがバクテリアのため、直接ゾウリムシの餌として活用できます。

このバクテリアは、生物ろ過の過程において重要な役割を果たすとされており、

魚類の糞や餌の食べ残しから出る有毒物質を分解し、水槽内の水をきれいな状態に保つ働きがあります。

そのため、メダカの水槽の環境を整えるのにも向いています。

ただし、強いにおいが発生するため、室内での保管・使用には注意したほうがよいでしょう。

もともと、メダカにも与えることができるエサなので、安心感があり個人的には一番おすすめの餌です。

PSBは自宅でも簡単に培養できます↓

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無調整豆乳【爆殖】

 

豆乳もバクテリアのエサ(=ゾウリムシのエサ)として活用できます。

実は無調整でも調整でも、どちらでも同じようにゾウリムシは増殖したという結果もあります。

なお、500mlサイズのペットボトルでの培養の場合、1ml程度の使用量です。

少し濁るくらいで大丈夫です。

数日たって水が透明になったら、都度追加していくイメージで与えましょう。

大きなゴミバケツなどで繁殖されている方も多く、1番効率の良い餌だと思います。

 

エビオス

市販の整腸剤で有名なエビオスもバクテリアのエサとなります。

エビオスは天然のビール酵母が含まれていますので、ゾウリムシのエサとなるバクテリアを増やす環境を効率よく作ることができます。

ただし、水溶液のニオイがきついので、お部屋環境によっては注意しましょう。

 

 

生茶

 

生茶があれば、ゾウリムシの増殖に適した環境が作れます。

生茶などの緑茶には有機物が多く含まれているため、ゾウリムシのエサとなるバクテリアが繁殖しやすいようです。

なお、生茶は他のエサと比べてニオイが発生しづらいようなので、初めてでも使いやすいでしょう。

 

米のとぎ汁

米のとぎ汁も150〜200mlあればバクテリアを効率よく増殖できるようです。

米のとぎ汁には、ぬかなどを含め様々な養分が溶け出しています。

濃度などは様々ではあるものの、十分バクテリアのエサとなります。

ただし、どれだけといだかや、コメの種類によってもかわるためあまり安定したエサにはなりにくいようですね。

 

キャベツ

キャベツは野菜で有機物ですから、生茶と同様にバクテリアのエサとして活用できます。

注意点としては、できるだけすりつぶすなどしてから投入することです。

刻んだままに投入しても、植物には細胞壁(菌などの侵入を防ぐ構造)がありますので、効果が出づらいようです。

 

ここまでいくつかゾウリムシのエサ(バクテリアのエサ)について解説しました。

どれも100円〜200円で調達でき、スーパーなどでも簡単に手に入ります。

ただし、PSBのみ800~1000円ほどすることもありますので、若干コストがかさみますね。

 





 

メダカへ与える時は量に注意

 

ゾウリムシを与えるときは、メダカの泳ぐ水槽の中へ注ぎ入れるだけです。

ただし、どぼどぼと培養液ごとたくさん注いではいけません!

培養液にはアンモニアが少なからず含まれており、メダカの生育環境に悪影響があります。

細かい網目の網などですくったり、一度にいれる量を調整するなどして、一気に水質が悪くならないように工夫しましょう。

特に稚魚(針子)に対しては小さめの容器に移し、少量ずつ与えましょう。

又、どうしても気になる方はゾウリムシを分離する方法もあります(^^♪

 

 





 

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ゾウリムシの培養方法まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回の記事では、メダカの餌となるゾウリムシの培養方法について解説しました。

 

ゾウリムシの培養方法

⇒ゾウリムシを培養するには、元になるゾウリムシと餌が必要です。

何日で培養できる?期間や最適な繁殖場所は?

⇒4〜5日で培養でき、直射日光の当たらず温度変化の少ない室内がおすすめです。

ゾウリムシのエサ

⇒ゾウリムシのエサは水中に含まれるバクテリアです。大体100〜200円程度で購入できますが、PSB(光合成細菌)だけは800円程度はかかります。

メダカへの与え方

⇒少量ずつ、培養液ができるだけ混ざらないように注意して与えましょう。

 

市販のエサと合わせて、ミドリムシも試してみるとよりメダカを育成しやすくなるかもしれませんね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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