大豆製品に含まれる「イソフラボン」が、腸内で変化することで生成される「エクオール」。女性ホルモンに似たはたらきをすることから、生理前の不調や更年期症状を軽減することが期待されています。エクオールを含む製品を選ぶのはもちろん、大豆製品を積極的に摂取するのもおすすめです。
とはいえ、全ての女性が大豆を摂取し、体内でエクオールへと変換できるわけではありません。中にはどれだけ摂取してもエクオールにならず、そのまま排出されてしまう……という方も。今回はご自身がエクオールを作れる体質なのか確かめる方法、そして作れるようになるにはどうしたら良いのかなどについて調査してみました。
こちらの記事では、
- エクオールを作れる人の見た目や特徴は何?
- 生活習慣や食事が大事って本当?
についてご紹介します。
エクオールを作れる人の見た目や特徴は何?
「女性ホルモンと似ている」「辛い症状を抑えられる」というイメージの強いエクオールですが、元々の成分は大豆に含まれる「ダイゼイン」です。大豆を食べたり豆乳を飲んだりすると、腸内でダイゼインと腸内細菌が反応し、エクオールへと変化。ここで初めて女性ホルモンである「エストロゲン」と似た力を発揮するようになります。
ダイゼインがエクオールに変化するには、腸内細菌である「エクオール産生菌」がいなくては始まりません。つまり腸内細菌の有無、または性質によって、エクオールを作れるかどうかが決まるのです。
こちらは株式会社ヘルスケアシステムズが独自調査したエクオールを作れる人・作れない人の割合です。日本人全体では43%、若い世代ではわずか20~30%程度しかエクオールを作れていないことが分かります。この中には、自分がエクオールを作れていないことに気が付かず、毎日積極的に大豆製品を取り入れている方もいるでしょう。
そしてエクオールを作れる43%の内、実際に十分な量のエクオールを産生できている割合は26%ほど。せっかくエクオール産生菌を持っているのに、大豆製品をほとんど摂っていなければエクオールを生み出すことはできません。
「エクオールを作れる人は背が高い」「エクオールを作れない人は肌が白い」といったように、見た目の特徴でエクオール産生菌の有無を調べることは出来ません。もちろんエクオールが作れることで精神的に落ち着いていたり、更年期症状に悩まされることがなかったり……という場合もありますが、明確に判別するのは難しいでしょう。
そこでチェックしていただきたいのが、こちらのアイテムです。
こちらは、株式会社ヘルスケアシステムズが開発した「ソイチェック」です。その他にもさまざまな検査キットを発売しているヘルスケアシステムズですが、ソイチェックではなんと「エクオール産生菌の有無」を調べることができるのです。
ソイチェックでは、検査キットに尿をとって郵送するだけで上記のような結果が送られてきます。十分にエクオール産生菌が活動している目安は「レベル4」。それ以下の方は残念ながらエクオール産生菌が活動していないか、もしくは腸内に存在していない可能性が高いでしょう。
生活習慣や食事が大事って本当?
続いて、エクオール産生菌の活動を活性化させるにはどうしたら良いのか見てみましょう。
いくら腸内にエクオール産生菌が十分にいたとしても、生活習慣の乱れや食生活の悪化により活動が弱まってしまう可能性があります。せっかくのエクオール産生菌が減ってしまえば、その後再び増やすことは難しくなるでしょう。
・睡眠時間を8時間以上確保し、良質な睡眠をとれている
・過度な飲酒は行わない
・タバコを吸わない
・適度な運動を心がけている
・日頃から大豆製品を多く摂取している
・ストレスのたまらない生活をしている
頻繁に大豆製品を摂取していれば、エクオール産生菌は活発にはたらくことができます。ストレスや飲酒・喫煙などのダメージをできるだけ避け、バランスの整った生活を送ることが腸内環境を整える第一歩といえるでしょう。
・自立神経を整え、リラックスして過ごせるようになる
・骨の強度を上げ、骨粗しょう症などを防ぐ
・コラーゲンの産生を促し、シワやたるみを防ぐ
・ほてりやだるさといった更年期症状を緩和する
・肩こりを軽減する
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まとめ
自身がエクオールを作れる方は積極的な大豆製品の摂取を、また作れない人はエクオール配合の製品を選ぶなど、自分に合ったケアが必要であることが分かりました。ケアの方法を確かめるためにも、気になる方はぜひ「ソイチェック」で腸内環境について調べてみてくださいね。
ほとんどの女性が経験する、ホルモンバランスの乱れによる不調。これを少しでも緩和し、リラックスして毎日を過ごせるよう工夫してみてくださいね。