メダカや熱帯魚の飼育に欠かせない存在となりつつある、光合成細菌の「PSB」
どうやらみんな自分で培養しているらしい…!?
でもどうやって培養したら良いのか、わからないことだらけ
…そんな方へ、
今回は、初心者でも簡単で失敗しないPSBの培養方法について詳細に解説していきます。
PSBはエビオスで培養できる?
光合成細菌のことであるPSBを培養するのには餌が必要で、その餌というのはビール酵母などの栄養です。
エビオス錠は、ビールを生産するときに生み出される副産物であるビール酵母を精製・乾燥させた「乾燥酵母」と言われます。
この乾燥酵母には40種もの栄養成分が含まれているので、栄養を必要とするPSBの培養には最適ということです。
初心者でも簡単!PSBの培養方法・増やし方
それでは具体的にPSBの培養方法について解説していきます。
PSBの培養方法
培養に必要な物
1.光合成細菌(PSB)
2.カルキを抜いていない水道水
※カルキ抜きした水、ミネラルウォーターでも問題はないですが、雑菌が入ってしまうと失敗する可能性が高くなります。
3.エビオス錠
4.ペットボトルなどの容器(ここでは1.5ℓで解説します)
培養手順
①空のペットボトルにPSBを10%〜50%ほど入れます。
②エビオス錠を6粒程度入れます。
③カルキ抜きされてない水道水を満タンまで入れます。
※カルキ抜きした水、ミネラルウォーターでも問題はないですが、雑菌が入ってしまうと失敗する可能性が高くなります。
④できるだけ空気が入らないようフタを閉めます。エビオス錠が溶けてきたらボトルを振ります。
⑤『温度』『光』の、培養条件が整ったところに置き、1日1回ボトルを振ります。
⑥段々と赤くなっていきます。濃い赤になりPSBの特有の匂いが強くなってきたら完成。
やることはこれだけで簡単に培養できます。
元にするPSBの量ですが、ペットボトルに対して10%〜50%といずれでも培養可能です。
割合が多いほうが失敗は少ないです。
(実体験ですがPSB使用済みのペットボトルの底に溜まった残りカスでも培養できちゃいます。)
ここで重要なのが、増やしやすいPSBを使うということ。
一番いいのはPSBを培養して販売しているお店から、色が真っ赤で濃い物を購入するほうが、培養に成功したPSBなので、成功に繋がりやすいです。
エビオス錠の量や頻度は?
エビオス錠の量は、500㎖に2粒くらいで大丈夫です。
PSBのご飯なので底にエビオス錠が溶けた白い物体があるうちは、心配はないのですが、白い物体が消えてしまうと餌切れなので追加で1粒追加したほうがいいです。
何日でできる?培養期間
夏場の暑い時期、冬場の寒い時期で温度がちがう為、培養日数に違いがあるところは注意が必要です。
温度は30℃〜35℃が最適と言われていますが、40℃程度でも培養できます。
夏場は1〜2週間前後、冬場は1か月〜2か月程度はかかります。
冬場は温度が少しでも高い室内での培養をおすすめします。
赤くならない場合の対処法
このPSBは光合成をするので「光」が必須になります。
室内ではLEDライトなどを使い光をじゅうぶんに当てることで増殖していきます。
赤くならない場合、光不足、温度が低いなどの原因が考えられます。
又、培養に適したPSBの種を使用することです。
室内での培養様子
私も失敗したことがあるのですが、市販のPSBは、品質には問題ありませんが培養するとなると難しいことがあります。
やはり培養に成功した濃いPSBを使って培養するほうが成功率は上がります。
赤くならず緑色になってしまった場合はPSB以外の雑菌が入って腐敗している可能性が高いです。
使用しないほうがいいでしょう。
メダカやバクテリアにダメージがある可能性が高いです。
エビオス以外の培養方法は?
他にも培基液を使用する方法があります。
栄養満点で赤くなりやすいですが、エビオス錠でも問題なく赤くなる、コストパフォーマンスがいいという点から、個人的にはエビオス錠をおすすめします。
PSBの使い方
培養したPSBを水槽に適量入れていきます。
10Lあたり、10ml〜50ml程度が一般的です。
この添加幅が大きいのは、水質浄化ならば10ml程度。餌としてならば50ml程度となります。
あまりに入れすぎるのはよくないですが多少入れすぎてしまった程度ならば問題はありません。
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水槽の水質安定浄化、メダカの餌と色々なメリットのあるPSB。
培養方法や、要点さえわかってしまえば、初心者の方でも簡単に培養できちゃいます。
私もメダカ飼育して1週間程度で培養に挑戦。
そして成功し、こんなに簡単なのかと驚きました。
ぜひみなさんも挑戦してみてください。
Twitterより引用